▲ボスとご対面、足が恐怖でガクガク小鹿タンク。
ぬあああん!もおお疲れたよおおおお!
タンク芸人の小崎ですはじめまして。なにがいけんのですか畜生……。
はい、すくすくとタンク芸人はレベルをあげておりますが、まあ、はい、レベルが上がるとプレイヤースキルはイコールで結び付かないので!なかなか……なかなかね。はい……ふふっ。
このゲームにおいて、一番人口が少ないのはタンク様です。ついでまあヒーラー。圧倒的な人口を誇るのはDPSらしいのですが。
……時は、すこーし前だけに遡ります。
毎日行く先ランダムのダンジョンに行けるコンテンツがあるのですが、一日一回遊ぶとボーナスが付きます。経験値やらなにやら。
かつ、不足ロールボーナスというものも存在しており、いまこのロールが足りてないから!このロールの人!もっとボーナスが付くよ!というものがあります。…大体タンク様しか不足してない。
なので、タンク様で向かうと(もしくはタンク様とPTを組んでいると)秒でマッチングすることが多いのですが、……妻が苦手なDPSも頑張りながらレベルを上げている時でした。
いきなりその声は聞こえました。「助けてくれ」
な、なんだどうした?
「DPSで17分待ちって出た、待てない、付いてきてくれ」
なるほどな……。まあヒーラーは時折不足していますから、私が一緒に申請すればきっと待ち時間は少ないだろう。と思ったのでしょうね?
いつも貴方はタンクだから、待たないから……待つことが苦痛なのね。分かったよ!じゃあヒーラー……、いや待てよ。
徐に確認する、不足ロール。それはもちろんタンク。熟考。
ま、待っていて……!?
待つことに痺れを切らした妻に、震えながらわたくしは初めて、タンクで申請を押しました。すると、シャキーン!待ち時間は本当に秒。びっくり。
大体コンテンツの開幕で、知らないお方とはじめまして!よろしくお願いします!を言い合いますが、タンク初心者です!と……不慣れです!と……告げておきます。なので、お願い、みんな!いのちだいじに!
案の定、奇行。
ヒーラーさんが襲われたり、味方DPSさんに攻撃を擦りそうになったり、そもそもで自分のスキル回しきれていなかったり、お祭り状態。
わっしょいわっしょい!(自分にキレている)
▲最深部に辿り着いた奇跡。
そしてなんとか……最後のボス、ヒイヒイ……!
ダンジョンに初チャレンジ、初踏破時は、その文言がログに出るのですが、どうやらヒーラーさんが生粋の初心者さんだった様子。ごめん……っ!こんなタンクで……ごめん……!!
土下座をしましたが、お優しい……お方だった。
意訳「こちらこそ初心者でした、楽しかったです!ありがとうございました!」えっ?えっ?
ももも、も、もう一回言って?や、やさ、やさ、ややや、優しい……!!
お互いダンスを披露し合い、別れの挨拶をし、ダンジョンを出ました。……難しいこともある。でもそれ以上に人に命を預けている感覚と、人様の命を守る立場にあるタンク様に
一番思ったのは、難しい!怖い!ではありませんでした。これは、人との運、相性です。
最も密接であるヒーラーさんとのコミュニケーションや思いやり、DPSさんの殲滅速度もそうですが無茶をせず歩みを共にしてくれる優しさ。これらがあって、助けられている。そう思いました。
みんなをね、助ける、盾役なのにね、助けられてんだおれってば……まだ弱いからよぉ……!
タンク頑張ってくださいね!と、お言葉すら頂きました。やさいせいかつー!!ヒーラーのときなんもない!なんもない!!
やはりみんな、みんなぁ!タンク様が好きなんじゃないか!わたくしも、タンク様が一番大好きですよおおー!!
と、感動しながらも、
一人でタンクは出せないので、妻を隣に、よちよち歩きで進んで行きます。
みんな〜〜!!
タンクは好き?わたくしはね、ヒーラーが好き!←台無しだよ。
ライター:小崎
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